おー、起きた?
大分顔色戻ったじゃん。
マジで吃驚したんだからな、顔色真っ青だったし。
(……ごめんね、心配してくれたの?)
当たり前じゃん。
お前もオレが体調悪かったら心配してくれるでしょ?
それと一緒。
あと授業のノート取っといたから、後で写しなよ。
多分次、監督生当てられるぜ。
(う……、ありがとう。)
気にすんなって、大変なのは分かってるし。
……どう?もう起きられそう?
(うーん、まだもう少し休んでいこうかな。)
(寮までちょっと距離あるし。)
この学校無駄に広いもんなー。
分かった、オレもここで休んでいこっかな。
オレもちょっと寝るわ。
(えっ、エース?)
だーいじょうぶだって、ちゃんと起きるから。
で、その時もまだ体調悪かったら寮まで連れてってやるよ。
ほら、早く寝るぞ。
(そう言うと、エースは私のベッドの横の椅子に腰掛け、ベッドの端に突っ伏して寝てしまった。)
(もう、仕方ないなぁ。)
(……心配してくれてありがとね。)
(エースの髪を一撫でして、私も布団に潜り込んだ。)
……寝れるわけないじゃん。
監督生のばーか。
……ん、エース……?