いった……
クソッ、何で急に……

(悪態を吐く姿にどこか抜けた、いわば繕っていた顔は見られず、思わず腰を上げる)



(そもそもここはどこだ? 今はいつだ? どうして私はここに──)
(見回した部屋には、おそらく出口に続くだろうドアのある側の壁には、顔の切り抜かれたポスターが幾つも貼られていた)


……ねぇ。

(声に振り向けば、不機嫌そうな灰色の瞳が向けられていた)
(……金色ではない、らしい)


きみ、どっから来たの。
いや、そもそもどこからとかいうレベルか? 急に入れ替わるみたいに……ああくっそ、腰いてぇ……

(ぼそぼそとなにかを呟く姿から強い敵意は感じず、逃げるべきかを考えた体は一歩だけ足を動かして、そして、バランスが崩れ──)

うおっ!?
……あっぶないなぁ、大丈夫?

(そのまま倒れるかと思った体は、彼により助け起こされた)

あーもう、とりあえずは出るのが先か……
歩ける? フラつくようなら肩貸すけど。


大丈夫、です……

静かな波及