(翌日、2011年の4月12日)
(転校生の話とガイダンス。学校を覆うほどの濃霧。校内放送。下校)
(全て、記憶通り)
(体調は良好、とは言えないものの昨日ほど酷くはない)
(少し重い足が向かう先は家……ではなく、ジュネス)
(口約束とはいえ、破る気にはならなかった)
(交通整備をしているのを横目に道を歩き、辿り着いたジュネスの自動ドアを潜る)
(──と、灰色の目を見付けた)
(ちょいちょいと手招きした彼の後に続き、エレーターに乗り込む。会話はない)
(今更ながら、人を殺し得る人と一緒にいるのだと緊張して、それからそんなことをどこで知ったのだろうと首を捻った)
(口に出さなかった疑問に応えるように、ぽーんと気の抜けた音が響いた)→
始まりの日