(着いた先はフードコート。盗み聞きを避けてか、人の少ない物陰に足を運ぶその人)
(緊張が解けないまま、その後ろに続いた)カフェとかありゃ良いんだけど、こんな田舎にそんなモンないからさぁ。
沖奈に行けばあるかもしんないけど、人死に出てるときに現場離れすぎるのはマズイし。
(そんな呟きを聞いて、ふと、“この時”にこの人はここに居ただろうかと思い至る)
(だって今日は山野真由美が死んだ日で、この人はそれを見て──)……やっぱ、きみは“知ってる”人なんだ。
(思わず向けた視線を受けて、その人は疲れたように表情を緩めた)→