長内「だから言ったろ。お前は〇〇ちゃんを不幸にするって。〇〇ちゃん、お前のせいで不幸になってんだよ! つーかさ、お前頭おかしいだろ! お前のせいでみんな不幸になってんだよ!

史郎「……そうだね。それも散々言われた。死神だとも疫病神だとも、お前がいなければとも、殺してやりたいとも言われた。長内は良いな。あの人と結婚出来る、好きって素直に伝えられて」

長内「被害者面してんじゃねえよ。結婚なんて一生出来ねえよ、好きってもう伝えられねえんだよ。全部お前のせいだよ、お前がクソみたいなことしたからだろ。大体さ、自分の想いも誤魔化してばかりで逃げてばかりで、ちゃんと伝えないお前が悪いくせに‼︎ お前が消えれば良かったのに

史郎「……うん、消える。僕、あの人のこと愛してたんだ。そう、愛してた。ちゃんとあの人への想いは消さなきゃ、僕の存在ってきっと最後まで残ると思うんだ。だからおしまい。全部おしまいにする」

(葬儀の席、奴は親族から何を言われても謝罪を繰り返していた。その癖悲しそうな顔ひとつ見せないで冷静な顔してやがる。連れ出して好き勝手言う俺に、今まで見たこともないくらい綺麗に笑った。その日の夜、オヤジから聞いたのは、奴が飛び降り自殺を成功させたこと。死ぬ度胸のない俺は自分の負けを思い知らされた)
*自殺する