史郎「まあ通学に支障はないだろうし、母さんがストレスなのもわかる。けど……何か問題が起きた時にややこしいことになるんじゃないかと思って心配なんだよ」

恭子「……うち、問題なんて起こしたりしないもん。お兄ちゃんに信じてもらえないなら、それでも別にいいけど」

史郎「そうじゃなくて……例えば事故とか何かに巻き込まれたらってことを言ってるんだ。絶対にないとは言い切れないからね。そんな時、実家があるけど兄夫婦の家に住んでいるってなったら大変だよ。いくら学校に予め話しても、きっとスムーズにはいかないと思うし……」

恭子「そっか、そうだよね。わがまま言ってごめんなさい」