太一「
ええと、なんか臭う……おむつ、おむつな! ええと、おむつどこにやったっけ? 切れてる⁉︎ マジか……ストックしてなかったわ」
驍「……おむつなら此処だ。サイズはこれで良いだろう。同じメーカーのものだ」
太一「
あ、ありがとう……」
驍「その子供が憎くないのか? 〇〇ちゃんを奪った子供だぞ。お前はその子供がそんなに大切か?」
太一「
当たり前だろ、〇〇と俺の子供だからな。お産って楽なもんだと思っててさ……赤ちゃんが産まれて俺と〇〇と子供で新しい家族になるのが当たり前って思ってたわけ。だけどさ、当たり前じゃなかったよ。自分の命かけてまで俺の子供を……しかもさ、それがアイツの選択なんだから。大切にしないのは、〇〇に対する裏切りじゃん」
驍「……そうか」
太一「
うん、これでよし……今度はどうした? 腹減ってんのかな? 」
驍「ほら……何で顔してるんだ。ミルクの作り方くらいなら、私でもわかる。これでもお前が赤ん坊の時に司から一通り指導はされていたからな」
太一「
オヤジらしくねーの。でも、感謝はしてるけどな」
驍「素直じゃない息子を持つのは疲れるな。孫には代わりに素直になってもらわなければ」
太一「
オヤジみたいに妙に頑固で素直じゃない子供にはなってほしくねえもん。この子は素直に育つぞ、何てったって〇〇の遺伝子入ってんだもんな」
♂手伝いに来た司さんが驍おじさんとの思い出話をしながら子供の面倒を見る♂太一が子供と散歩中偶然史郎とすれ違う