わかってるよ、本当は全部わかってるんだ。僕が愛されるわけないってわかってるし、あの女の言う通りで〇〇のこと束縛しすぎるのが間違いだってことも、全部わかってる。僕の態度があの女を楽しませて、それで自分の首を絞めてることも分かってるよ。
……僕は嫌なんだ。あの人が怖いんだ。好き勝手に生きて、いつもいつも人のことを引っ掻き回して、人の関係性を壊すんだ。〇〇との関係、壊されたくない。怖い、怖いんだ。
だから……せっかく好きになった人に、〇〇との関係だけは、壊されたくない
(追いついて声をかけると、追い詰められた顔をした史郎が振り返った。とても顔色が悪い)
♂私はどんな史郎でも愛してるし、嫌ならもうあの人に付き合わないよ。傷付けてごめん