嫌いになるわけないよ、なれるわけない。長内が悪いんだってことも、僕が最低な人間だってことも知ってる。

君こそ、僕のこと嫌いになったでしょ……あんなこと、何があっても口にしたらいけないのは分かってるんだ。どんな人間にも言って良いことと悪いことはあるんだよ。それなのにあんな言葉……幻滅されたって文句言えない。僕なんて嫌われて当然だよ。

(目を伏せた史郎は大きく溜息を吐いた)

♂嫌いになんてなって無いし、ましてや幻滅なんてして無い!……私も長内に対して史郎と同意見で心の中ではもっと酷い事思ってる、口にしないのは時間が勿体無いからなだけ
♂史郎っ追いついた!……ごめんなさい、長内を諦めさせる為とは言え史郎にあんな事言わせて……私の事嫌いになったよね?(史郎が逃げない様に腕を組むと真相を話す)