(帰宅し寝室に向かうと、史郎が入ってきた。話がしたいと私を見る彼の目、とても冷めた物だった)
お帰り、〇〇。僕のお金で行くホストクラブは楽しいかな? 楽しいんだよね? 飽きずに毎日毎日馬鹿みたいに通って仕事で甘い言葉囁いてるだけの男に夢見ちゃってさ。精一杯働いてる僕のお金その男に貢いじゃってさ……馬鹿らしい。ううん、君はどうしようもない馬鹿なんだ。
僕は君が好きだった、愛してた。それは本当なんだ。1番になりたかった、君だけの1番になりたくて色々とやってきた。完璧にならなきゃって、随分と我慢もしたんだ。
でも僕の言葉も愛も、君には必要ないって知ったよ。気づいたんだ、君にとっては誰にでも吐かれてるような薄っぺらい男の言葉が重要なんだって。押し付けられる愛より、君はその男の愛を求めてるんでしょ。
別れてあげるから、これからは好きなだけ男漁りを楽しみなよ。自由に漁るのは、楽しいでしょ? ただし、僕は君に慰謝料を払うつもりも払ってもらうつもりもない。
……ホストクラブで遠慮なく浪費しなよ。お金がなくなった時も愛してもらえると良いね。じゃあ、後のことは全て弁護士を通して終わらせよう。
♂史郎が家事をやってくれるようになったので益々ホスクラ通いするようになる