史郎「全部遊び? 家族ごっこ……? なんで、嘘だよね? ね、ねえ、嘘でしょ? ねえ、僕のこと……じゃあ、全部嘘? 僕にかけてくれた言葉も笑顔も全部嘘だったの? ねえ、そんなこと、ないでしょ? 嘘だよね?」
恭子「
お、お兄ちゃん……? 」
史郎「ごめんなさい、ごめん、ごめんなさい許して、許してください! 叩いてごめんなさい、反抗してごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい、ごめんなさい‼︎ 捨てないで、僕、好きなんです……愛してるんです‼︎ だから、お願い、捨てないで‼︎ お願い捨てないで‼︎ 〇〇、〇〇捨てないで‼︎ 好きなんです、ごめんなさい……そばに居てくれないと、僕もう分からないんです……ごめんなさい、お願いだから、君がいなくなったら、僕……生きていけないから‼︎」
恭子「
お、お兄ちゃん、ごめんね。うち、おねーちゃんのこと、ごめんね。お兄ちゃん、ごめんね……うち、お兄ちゃんのそんな姿、見たくないよ……」
史郎「ごめんなさいごめんなさい、許して下さい……ごめんなさい、嘘って言って、下さい。僕は〇〇からの言葉で変われたのに……全部嘘なら、僕はもう、分からないんです‼︎ お願いします、嘘だって、いつもみたいに、いつもの〇〇に……おねがい」
(泣き喚きながら、床に頭を擦り付けて懇願してくる。恭子が駆け寄って頭を上げさせようとするも、ずっと謝罪し続けている)
♂行くわよ(恭子の手を掴み)