(部屋から出て帰ろうとしたら、同僚がいた)
史郎「目、覚ましたよ……忘れてるみたい。不倫してたことも、相手と心中失敗したことも。何でここにいるかって……」
長内「
……で? 」
史郎「前の〇〇みたいな気がして、それが嬉しいはずなのに……素直に喜べなかった。このまま幸せな暮らしができるのかなって思う反面、自分じゃ駄目だからこうなったって不安と、またこんなことになったらって……〇〇から逃げてきた」
長内「
思いのまま言えばいいじゃん。どうせそのうち思い出す可能性があるなら……今のうちに言っちまえよ。先延ばしにしてると、いざと言う時に困るぞ多分」
史郎「言いたくない……言った方がとんでもないことになる」
長内「
手のかかる駄目夫婦同士、お似合いだよ」
♂何も思い出さないまま退院する