(その夜、史郎の夢を見た)

結婚も子供ができたことも、どっちもおめでとう。僕のことはもう忘れて良いんだ。君が幸せになれるなら、僕はそれだけで満足なんだから。君を縛り付けて不幸になんてしたくない。忘れて欲しい。
本当は僕が君を幸せにしたかったけど、駄目だった。だから、これから長内に幸せにしてもらってね。子供と長内と〇〇で、幸せになってね

(辛そうな顔から昔のような何処か苦しそうな笑顔に変わる。その後すぐ史郎が消えた。目を覚ますと、隣では今の夫がすやすや寝ている)
♂(史郎の墓参りに行き)…ごめん史郎。私、貴方だけを想って生きていけるほど聖人じゃない。今の夫との間に子供ができた