(彼に背後から抱きしめられたのは、部屋を出てすぐのことだった)

ごめんなさい……嫉妬して、言っちゃいけないこと言った。今謝らなきゃ……本当に駄目になりそうだから言わせて。
あの時、本当は電話を切って欲しかったんだ……でもそれを伝えられなくて酷いことしたし、酷いこといっぱい、言いました。

……ごめんなさい。こんな性格の悪い男で、ごめんなさい

♀…無理、しなくていいよ。史郎も嫌になったんでしょ?喘ぎ声聞かれて興奮してるいやらしい女なんて…
♀もう、いいよ。…ほら、続きしないの?史郎が触るから、こんなにびしょびしょになっちゃったんだよ(壊れたように笑う)
♀…離して。もう、いい。どうでも…(表情が抜け落ちる)
♀謝らなくていいよ。嫉妬で熱くなったことで、気づかず胸の奥にしまってた本心が出たんだ。でもね?史郎の言うとおりだと思うよ、私なんて。本当気持ち悪い、あはは
♀……そっか…わかったよ。…今までごめんね、史郎(ふらふらと部屋を出ていく)