僕もですか……ありがとうございます。
でも、そのうちにみんな飽きるでしょう……こうなって、初めてみんな薄情だと薄情だと感じたんです。
今まで仲良くしていたクラスメイトも、部活動で先輩先輩って慕ってくれてた後輩も、課題を聞きにきてた生徒も、遊びに頻繁に誘ってきた友達も、みんな僕をいないみたいに扱うんだ。
悩んでる友達の話を聞いて、浮いてる子がいたらフォローして、勉強で躓いてる子には教えてあげて……何で僕は今こうなるんだって。
でも、気づいちゃったんです。僕がしてきたことは自己満足も同じで、本当は誰にも求められてるわけじゃないんだよなって。
勝手に人に期待してた分、こうして絶望してるのが馬鹿馬鹿しくて……僕もうんざりなんだよ。

本人達はただの遊びや軽い悪戯のつもりでしょうし、僕はこれくらい耐えられます。
わざわざ周りを気にしなくて良い方が、僕は自分のことに集中できる。かえってよかったんですよ。

(強がっているが、段々に声が震えてきている)
⇔(慌ただしく去っていったのにあっさりと追いつき)紺野君。自分一人で考えて行動するだけでは解決しないこともあります。私の役目は生徒の幸福を守ることですから