そうだよね、変なこと言ってごめん。安心して……今でも●●さんは俺よりも知田さんのことが好きだから。それで知田さんも●●さんのこと、忘れてないから。
俺が余計なことしちゃったんだなって、ずっと思ってて……先輩、●●さんにも知田さんにも申し訳ないなってずっと、ずっと後悔してるんだ。
俺ね、ずっと女の子が好きで……初めて男の人好きになって、なんていうのかな。勢いで告白しちゃったんだ。●●さん優しいからさ、だから……いつも●●さん、知田さんのところに行くから。きっと、俺はその程度なんだって、ちゃんと分かってるから。

きっとこれから先、●●さんは俺と別れて知田さんとまた付き合うと思う。俺と今の●●さん、凄く喧嘩するんだ。俺は取り柄がないし、●●さんのために出来ることなんて限られてるし……だって料理とか洗濯とか掃除とかさ、そんなことしか能がなくて……そんな俺より、知田さんといた方が幸せなんじゃないかって、分かってるんだ。
嫌なこと知らせちゃってごめんなさい。知田さんみたいに背が高くないし、余裕はないし、あんな風にかっこよくなれないし、俺は助けてもらってばかりの駄目な恋人で……●●さんには相応しくないよね。ごめん、ごめんね。
大丈夫だよ。ちゃんと……ごめん。

俺が知田さんの連絡先、知らないばっかりに……ごめんね。本当なら、知田さんに会わせてあげるのが良いんだろうけど、役に立てなくてごめんね。嫌なことばかり知って、肝心な未来の知田さんのこと知らないなんて、嫌だよね。ごめんね、ご飯作ってあるからさ、それ食べてゆっくりしてて。俺、少し出てくるから

(胸が痛くて泣きそうになった。でも1番辛いのは彼の中に俺がいないこと。やっぱり知田さんじゃ駄目なんだって直接聞いた気がして、苦しくて悲しくて堪らなくて、こんな情けない姿、見せたくないから携帯と財布だけ持って家を出た)


→おい、さっきは悪かったよ。突然ここが未来だと言うからちょっと混乱して…別にあんたを傷つけるつもりじゃなかったんだよ…とにかく未来の俺の恋人だろう? なら責任持って俺のこと捨てないでよ (追いかけて謝罪する)
→は?! 何で俺が遊と別れてあんたみたいに小さい人と?! 嫌だ、俺は遊が好き!! あんたなんか知らないんだよ!!