この顔。この表情。
俺も気不味くなってずっと下を向いて先生の話を聞いた。

先生の挨拶、クラスメイトの挨拶、
新しい教科書やら必要な書類やらの記入が終わり、入学式の行程が終わった。

駅までみさとと帰ることになって話しながら帰ったけど、
互いに先生の見た目については話さなかった。
短かったはずなのにやたら長く、疲れを感じた入学式。

それが、俺とみさととのはじまりの出会いだった。