監督生さん?
ここにいたんだね。
(オルトに見つかった…。
そうだった、隠れてもセンサーですぐに見つけられるんだった。と泣き疲れた頭で彼の言ったことをぼんやりと思い出す)
監督生さんは隠れて泣いてしまうほど悲しいことがあったからここにいるんだよね…?
ねえ、撫でても良い?……うん、ありがとう。少しだけ触れるね(よしよし)
(ゆっくりした手つきで撫でられ、その機械の手のひらからじんわりと温度を感じる…)
あったかい?兄さんにセラミックヒーターのアタッチメントを最近付けてもらったんだ。
どうして付けたのか理由は答えてくれなかったけど…。きっとこういう時のために用意してくれたんじゃないかなって今は思うな。
(暖かな手でよしよしと撫で続けられるとまた涙がポロポロと溢れていく…)
僕しかいないから、思いっきり泣いていいよ。
ここでのことも誰にも言わないから安心して。
…落ち着いたら兄さんのいるところに一緒に行こう?
(泣いている理由も聞かず、時々お話しながらただひたすら手を握ってよしよしと頭を撫でてくれた)
隠れて泣く