(この炎天下の中、かっちりしたスーツ、７：３にしっかり分けた前髪、いかにも堅物な眼鏡をかけた役所職員風、あるいはお堅い経理部のサラリーマンのような男性が高枝切り鋏を片手に話しかけてきた…。
…？そういえばこの声この姿どこかで見たことあるような……)


え、何このグリム氏似の声の7:3スーツ…ナンパ師…？
もうやだこんな時に無視しよう無視……(コソコソ)


失礼ですね。低俗なナンパなどではありません。
暇な生者のあなた方と違ってこちらは仕事できているのです。
視察をしていたら先程海の方でこのようなものが浮かんでいたので…。間違いではなかったらそちらの女性のものでは？


(スッと差し出されたのは流されたと思った水着のトップスだった…！驚きと安堵とともに立ち上がりありがとうございます！と感謝を述べて“両手”を伸ばした………)


………………。


監督生氏………！？(バッ)


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