知るかって言ってんだろ。
……(カチャ、コロコロ…)
(いきなり相手のマジカルペンが廊下を転がっていった…。
お前の足元に近いんだから拾えよと言わんばかりのご尊顔で見下ろしてくるので渋々拾いにいく…が、転がるペンはドアの隙間の中へ吸い込まれるように入ってしまった)
………何してる。お前ならそんな場所くらい探れるだろ。
(…圧に負け、嫌々ながらも仕方なく地面に伏せて隙間を覗く…幸いにも手の届く範囲にあったのですぐ取れた。埃を払ってはい、どうぞと持ち主に渡す)
…ああ、ありがとうよ。ほらよ、良いもん見せてもらった謝礼だ、受け取れ。
っ□
(…箱に入ったまっさらな白いハンカチ…何もないよりはいいけれど、現物支給…)
……物の価値を知らないのは哀れだな。
それは一部の地域で数点しか生産されない絹織物の名産品。売りにかけりゃ数十万はくだらねえ代物だ。
あいにく俺はそんなもん使わねぇからお前にやる。
(当たり前のように語られる高級品に動揺してしまう……!ペンを拾っただけなのに…!)
ふ……なんだその顔。じゃあな、安産型。
やっぱ尻派じゃないですか!!!言いふらしてやる!!!!