(声をかけられたと思い顔を上げるとカリム先輩が…。図書館だからか、いつもの明るい声も別人のように控えめだ)
勉強中悪い、ちょっと聞きたいことがあってさ。
ある本を探してて…。手伝ってくれると助かる。
(イデア先輩に少し席を外すと伝え、ついていくとこそっと声を控えて囁かれる)
見えてるぞ。上から3番め。
(…!?そこでボタンが外れて胸元が開いているのに初めて気づいた…!
直しつつ、すみません、気づかなくて…ありがとうございます。と一礼する)
いや、オレの方こそ悪い。
本探してるとかじゃなくて気づいちまったからさ。
オレ、そう言うのみると言わなきゃスッキリしなくて…。
イデアも近くにいたけど気づいてなかったみたいだし、少し迷ったけど言えて良かったぜ!じゃあな。
(本当にありがとうございます、ともう一つ感謝を伝えてお互いその場をあとにして、席に戻った…。
男性からの指摘とはいえ特に恥じらいを感じなかったのは、カリム先輩の人柄のおかげだろうか…と思いつつイデア先輩のほうを伺うと、肘を立てて手を組み、項垂れている……
寝ている?)