(どこからかルチウスの声が聞こえた気がする)
(最近は全然会えてないから久しぶりに会えるのかとワクワクしながら視線を落としてルチウスの名前を呼びながら探すものの一向に姿が見えない。それなのにどんどん声ははっきり聞こえて来る…)
(もす)
(広い背中にぶつかった…すみません、と謝るとん?と微笑むトレイ先輩が)

大丈夫だよ、何か探し物か?
ルチウス……?ああ、それならさっき少しだけ俺に戯れてたけど、ニアミスだったな。
(もう少し引き留めておけばよかったかな。と笑う先輩に笑い返しながらもう少し探してみます。と言ってその場を後にした)
あんなに必死に探して…せっかくなら鳴き声をインプットしたぬいぐるみでもプレゼントしてやるかな。気休めだとは思うけど。