(女の子になったメンツでせっかくだからとモストロ・ラウンジを貸し切って女子会をする運びになり、集まりを嫌がる先輩を引っ張りだして参加させてもらった。
皆それぞれ可愛らしいお菓子やお茶を持ち寄り、色々お話しながらいただく。各々女の子になってびっくりしたことやよかったことをあれよこれよと話していく。時々控えめに笑ったりする姿はまるで本物のようで…。
…まさかヴィランだらけの男子校でこんな状況…女の子とお菓子を囲むことになるなんて思わなかった…正直すごく楽しいし、安心する…)


……監督生氏？

(姿は変わっても人の多い場所は苦手なようでずっと隣にいて離れないいであ先輩に見つめられる。
呟いた一言がまるっと聞こえたんだろう。
ありのままに思ったことを話すと、ぎゅっと手を握られ、身を寄せられた…)




……男の人がいっぱいいるより、こっちの方がいい？
……ボクはどっちの状況でも…監督生氏のそばにいる方が安心する…。
だ、だから、あんまり離れないでほしいな…。

(そう言って肩に頭を乗せてきた。返事の代わりにより強く握られた手を、同じくらいに強く握り返した…)