(並んで歩く夷澤の袖を少しだけ引いてみる貴女。
それに応えるかのように、控えめに掴んでいた貴女の手を夷澤が握り締めてきた。)

………。

(思わず夷澤の顔を見ると、少し誇らしそうに貴女より一歩前を歩き出した。)
袖を掴む