【阿門】
……。夷澤、背中を見せろ。

【夷澤】
ァあ?なん、―――ッ…!?

(背中へと手を伸ばす阿門から慌てて離れる夷澤。)

【夷澤】
はッ。そんなガキみてえな手に引っ掛かるかよッ!
背後からオレを狙おうなんざ千年早いっつーの。

【阿門】
違う、そうじゃない。
背中に付いてる物を取ってやるだけだ。

【夷澤】
なんすか?言い訳すか?
オレ急いでるんで失礼しますね。あんたと違って忙しいんすよ色々ッ。


(紙の存在に気付き、真っ赤な顔で貴女に文句を言いにきたのは数分後だった。)
背中に「私の」と書いた紙を貼る