(夷澤の足元に転がっている血塗れの男子生徒に駆け寄る貴女。
しかし、そんな貴女の手を引く夷澤。)


いいんすよセンパイ。先にあんたに絡んできたコイツが悪いんすから。
つーかそんなもんでどうにか出来るレベルの怪我じゃねえし。

さあ、こんなヤツ放って置いてさっさと帰りましょう。


(夷澤に背中を押されるが、何度も男子生徒の方へ振り返る貴女。)


………。また、“やりすぎ”だの“可哀想”だの考えてるんでしょ。


……。わかりましたよ。あとで瑞麗先生に言って手当てしてもらいます。
…このままじゃオレが悪者になっちまいそうなんで。
絆創膏あげる