(仕事の途中だった夷澤を半ば無理やり生徒会室から引っ張り出した。)
―――ちょっとセンパイ、神鳳サンのさっきの言葉聞きました?
“犬の散歩は□□サンに任せるに限りますね”ッて!
なんすか犬の散歩って…。センパイはずっと仕事漬けになっちまってるオレを心配して誘いに来てくれただけだってのに。
…ね?センパイッ。
……まッ。生徒会の連中の妬みにはすっかり慣れましたけどね。
幼稚な奴らでホント困ったもんっすよ。
オレが□□センパイと二人きりで居られるのが羨ましくて仕方ないんすよ、きっと!
あの様子じゃアイツ、自分が誘われるって期待してたんじゃないっすかねッ。
オレは分かってましたけどねッ!だってセンパイが生徒会室に来るのって毎回オレに用がある時だし―――……
(夷澤は実に嬉しそうである。)
散歩させる