(会話に間が空いた隙に、夷澤の手をぎゅっと握ってみる。)

………。

(控えめに握る貴女の手を、強く握り返す夷澤。


幸せな沈黙に浸る中、下校時刻を知らせるチャイムが鳴り響く。
しゅんとしながら手を離そうとすると、一層力を込めて貴女の手を握り締めてきた。)




……。


あと、5分だけで良いから。
オレと一緒に居ましょう。センパイ…。


…ずっと一緒にいられたらいいのに…
手を握る