□□センパイ、おはようござ――――おっとッ。


(倒れ込むように抱きついてきた貴女を、とりあえずベンチに座らせる。)


センパイって本当に朝弱いっすね…。
髪もほら、寝癖がついたままじゃな……


(手櫛で優しく髪を梳く夷澤の手に、頬を寄せる貴女。)


………。センパイ…。


(寝惚け眼に映る夷澤の顔が、やけに近く感じる。
“キスでもされるんじゃないかな…”などと考えながら、重くてたまらない瞼をそっと閉じた。)


寝ぼけて抱きつく