セ、センパイッ…。オレだって本当は不本意なんすからねッ?
あんまり親がうるせえから仕方なく帰るってだけで……。


(やけに焦りながら貴女を励ます夷澤。
“お土産を買ってくる”だの“写真を撮ってくる”だのと様々な言葉で貴女の気持ちを晴らそうと必死な様子。)


……。

―――そういえば、センパイは…。
その、里帰りっつーか…御両親は……?


(貴女の脳裏に両親の顔が過る。
――その時、ふと夷澤の携帯が鳴り響く。
彼の親かららしく、うんざりした顔を浮かべてカバンを背負う夷澤。)


……じゃあセンパイ。
オレ、そろそろ行きますね。


クリスマス202507