【夷澤】
――あ、□□センパイッ。
終業式お疲れ様でした。やっとめんどくせぇ学園生活から解放っすねぇ。
……ほんの数日ですけど。
(生徒会室に入るなり、夷澤が出迎えてくれた。
ソファーには大きいカバンが置かれている。)
すみません。……って謝るようなことじゃないかもしれないっすけど…
オレ、この学園に入学してから一度も実家に帰ってなかったんすよ。
さすがに親がキレちまってて、帰っ……
て、こいって……
(彼の両親の気持ちは痛いほど分かるため、出来る限りの笑顔でうんうんと頷いてみせる貴女。
そんな貴女を見て、夷澤はバツが悪そうにメガネを指で上げてみせた。)
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