(―――放課後、3年校舎。
A組の前に夷澤が居るのを発見し、駆け寄っていく貴女。)


【夷澤】
―――…!ああ…□□センパイ。
いや、双樹サンに渡す書類があったんで来てみたんすけど、どうやら部活に行っちまったみたいで…。

ったく…。“阿門サマ”“阿門サマ”言ってるわりには仕事はズボラなんすよね、あの人。


……。生徒会室でこれから残りの仕事片付けるんすけど…一緒に来ます?
相手とか出来ねえから、退屈でしょうけど……。


(大きく頷き、夷澤と共に歩きだそうとしたその時。
背後から女子生徒に声を掛けられた。)


カップルと間違われる