(考え事をしながら階段を下りようとした矢先、足を踏み外してしまった。)


【夷澤】
―――ッ。
ぼーっと歩いてると危ないですよ、センパイ。


(怪我を覚悟して目を強く瞑っていた貴女。
しかし目を開いてみると、踊り場に居た夷澤が抱きとめてくれていた。



お姫様抱っこで。)


【夷澤】
…?…なに顔隠してんすか?泣いてんすか?
カッコ良過ぎて直視出来ない