――――仕方無いな。
センパイがそこまで諦め切れないって言うんなら、そのクズには学園から消えてもらうことにします。
……。いや、転校なんてさせませんよ。
文字通り消えてもらうんです。センパイの前から。
だからセンパイ、もうそんな奴のことは忘れましょう。
悪い夢を見ていたんだと思えばいいんすよ。
(貴女が口を開こうとすると、それを遮るようにして話し出す夷澤。)
つーかセンパイ、すっげえ目腫れてますよッ。
その様子だと、昨夜は泣きまくって眠れなかったんでしょ、どうせ。
もう何も心配すること無いっすから、あとはオレに任せてゆっくり休んで下さい。
【辛いけど、別れるのはもっと辛い…2】