(突然頭を抱えて夷澤の方へと倒れてみせる貴女。)
―――ッ!おっとッ。
どうしたんすかセンパイ、大丈夫すか?
どこか具合でも悪いんですか?
今日はもう休んだ方がいいっすよ。
……一人で帰れます?
(ここぞとばかりに首を横に振りまくる貴女。)
そっすよね…。分かりました、寮まで送ります。
―――え?神鳳サン?大丈夫っすよッ。あとでメール送っておくし。
それよりセンパイ……本当に大丈夫すか?
今は風邪とか流行ってるらしいし…無理しちゃダメっすよ。
……。オレ、本気であんたのこと心配してんすから。
(酷い罪悪感に苛まれたが、誘拐は成功した。)
【誘拐する3】