(暗闇から現れた腕で口を押さえられ、そのままベッドへと押し倒された。)


【耳障りな声】
騒ぐな。騒げば、お前の喉を掻き切る。


(こくり。と頷いてみせると、ようやく何者かは手を離してくれた。
マントを羽織っているらしく、それを引き摺りながら開いている窓に腰掛けた。)


【耳障りな声】
起こすつもりは無かった。脅すつもりも無かった。
偶然目に留まったのが貴様の部屋だった。ただそれだけの事だからな。

面倒な奴め。そのまま眠っていれば良かったものを…。


【窓辺の客人7】