(夷澤が戻ってきた。
―――しかし、何故か具合が悪そうに頭を抱えている。)

【響】
い…夷澤クン。まだフラフラするの…?

【夷澤】
………。

(不安そうに首を傾げる貴女。)

【夷澤】
いや…なんつーか、最近すっげー頭が痛くて…。
突然意識が無くなったり、記憶が飛んだりするんすよね…。

【響】
学校なんて行ってる場合じゃないよッ。
きっと疲れがたまってるんだ。休んだ方がいいよ夷澤クン…!

【夷澤】
うるせえな。お前には関係ねえだろ。

(“響の言う通りだ”と、心配そうに夷澤に駆け寄る貴女。)

【夷澤】
ッ……。そ…そうっすかね…?センパイがそこまで言うなら…。
でも、生徒会役員のオレが休むわけにはいかないんで……。ありがとうございますッ…。

【響】
(ぼ…僕との温度差…!)


【窓辺の客人4】