(珍しく、大人しく撫でられている夷澤。)

無理…してないっすよね?センパイ。

(大きく頷く貴女。)

ふッ…。ですよね!
だってセンパイ、オレがどんな話をしたっていつもすぐ撫でてきますもんねッ。

ヘヘッ。別に待ってるわけじゃないんすけどッ。
突然撫でなくなっちまうと、逆に気になるというか…。


……。

…。


ちょっと、もう…もういいですよ、センパイッ。
これ以上撫でられたら、髪型が乱れちまうじゃないすかッ。


(別れる瞬間まで、夷澤は驚くほどご機嫌だった。)
【目一杯撫でる】