ッ!………。ヘヘッ。センパイッ。

(遠慮がちに抱き締める貴女を、抱き込むようにして腕の中に閉じ込める夷澤。)

“珍しい”…?
……。別に…ちょっとムカついただけです。センパイの匂いに。

気付いてないかもしれませんけど、今日のセンパイ…すっげーラベンダーの匂いがします。

さっきまで、皆守センパイと話してたんですか?
―――ふーん…。匂いが付くくらい、密着して話してたんですね…。


………ふーん…。

(更に強く抱き締めてきた。)

なッ…。べ…別に妬いてませんッ…!
ただその……ラベンダーの匂いが嫌いなんです…!それだけですッ!
【皆守に懐く3】