【夷澤】
――――ッ!!
(貴女の声援を聞いた瞬間、つり上がっていた夷澤の口元がフニャリと緩んだ。
同時にボールが手から転がり落ちてしまった。)
【皆守】
おいおい、なんだ今の投げ……
【夷澤】
すみません□□センパイッ。せっかく応援してくれたってのに、手が滑っちまいましたぁ。
…あ、もうこんな時間っすね。
授業が始まる前に早く着替えねえと。行きましょ~、センパイッ!
(実に嬉しそうに貴女の手を引きながら、夷澤は校舎へと消えていった。)
【皆守】
………。あいつ…日に日にダメな奴になってきてねえか…。
【夷澤くんのファンやめます5】