【夷澤】
――――ッ……。

(貴女の声援を聞いた瞬間、夷澤の表情に動揺の色が見えた。
雑なフォームから放たれた球は、あっさりと皆守に捕らえられてしまった。)

【八千穂】
………。な、なんか今、ボールが手から滑り落ちたように見えた気が……。

(握り拳を震わせている夷澤の背中を、皆守が優しく叩く。)

【皆守】
その……なんだ。一緒に食いに行くか?カレー…。

【夷澤】
―――!!
うるせえッ!!ちょ…ちょっと応援されたくらいでイイ気になりやがってッ…!!
次は絶対斃してやるからな!!覚えてろよッ!!


(すごく小物っぽい台詞を言い放ちながら走り去っていってしまった。)
【夷澤くんのファンやめます4】