………。センパイ…?


(今にも泣きそうな貴女を見て、突然笑い出す夷澤。)


マジすかッ。泣きそうになるくらい寂しいんすか?
クククッ。そうか…。なら、話して良かった。


(貴女の髪を控えめに撫でる。)




嘘っすよセンパイッ。泣かないでください。
今言ったのは冗談っすから。

……あッ。告白されたってのは事実なんすけどね。とっくに断りましたよ。
なかなか泣き止んでくれないから、“好きな人がいる”ッて言ったらもっと泣き出しちまって…。


【告白されているところを目撃する5】