ッ……し…仕方無いっすねえもうッ。
冗談のつもりだったのに、そこまで言われたら聞いてやらないわけにはいかないじゃないっすかッ。
じゃあ…はいッ。
(両手を広げる夷澤。)
機械に頼るより人肌の方が絶対早く温まりますって!
大丈夫っすよ。今は誰も居ませんしッ。
(言われるがままに夷澤の腕の中に飛び込む貴女。
“早い”とは言われたものの、いつまで経っても温まらない。
温まらないどころか、逆に暖を奪われているような気がする。)
え…。まだ寒いすか?
(やはりエアコンにしようと、夷澤から離れようとする貴女。
しかし、そんな貴女を更に強く抱き締めてきた。)
ッ…な…なんすか!エアコンエアコンって!今抱きついたばかりじゃないっすか!
絶対もうすぐ温かくなりますから!まだ離れたらダメっすからねッ…!
【凍えそう3】