どうぞ。


(紅茶が運ばれてきた。上品で落ち着きのある味や香りを想像しながら、ゆっくりと口に含んでみた。
しかしそれは本当に紅茶かと疑うほど薄く、添えられたレモンの香りしかしなかった。)


なんすかその顔…?
…もしかしてセンパイ、レモン嫌いとか?

いいっすよ別に、あとで捨てておくんで。


(そういう問題ではない。これは夷澤の腕の問題である。)


【今日誕生日なの4】