(皆守に頭を下げる貴女。)

【皆守】
いや…謝ることはねえよ。別に急ぎの用じゃねえしな。
―――夷澤、あまりこいつを困らせるようなこと言うなよ。


(ツンとしたままの夷澤を呆れた顔で見つめた後、皆守は帰っていってしまった。
皆守が去った途端、強く掴んでいた腕を慌てて離す夷澤。)


【夷澤】
すみません、センパイ。
ムキになったりして、なんかオレ、ガキみたいでしたね…。

………。


【ワガママ言って?6】