(数分後―――双樹が来てくれたことで、ようやく扉が開いた。)


【双樹】
災難だったわね、二人とも…。
もう少しで眠っちゃうところだったから、間に合って良かったわ。

――――あら?ちょっと夷澤…大丈夫?
顔赤いわよ?

【夷澤】
なんでもないっすよ…。
オレ、生徒会室に一度寄ってから帰るんで、センパイをお願いします。

………ッ。じゃ、じゃあ…□□センパイ、また明日ッ。


(一度もこちらを振り向かず、早足で生徒会室へと行ってしまった。)


【キスしないと出られない部屋に閉じ込められる14】