―――ぐッ……。
平気なんすか!?こんな場所で、恋人でもないオレにそんなことされてッ……!


(何を訴えようと貴女の意思は変わらない様子。
夷澤はとうとう観念し、貴女の手を引いて、頬に口付けをした。)


はあッ?唇に…?するわけないでしょ。
あんたにとっては“たかがキス”なんでしょうけど、オレは順序ってもんを大事にするタイプなんでねッ。

さッ、約束ですよ。
双樹サンを呼んでください。


(若干不満ではあったものの、約束通り双樹に連絡をした。)


【キスしないと出られない部屋に閉じ込められる13】