【夷澤】
………。
【女子生徒A】
な、なんだ、びっくりした~ッ!
ずいぶん仲が良いから、カップルかと思っ―――……。
【夷澤】
オレがこの人と付き合ってたとして、なんか文句でもあるんすか?
(ピタリと凍りつく女子生徒。
慌てて叱りに入る貴女の腕を、夷澤が強引に引っ張ってきた。)
【夷澤】
別に謝るほどのことじゃないでしょ。
ほら、さっさと掃除を終わらせてきてください。
(いきなり機嫌が悪くなった夷澤に溜め息をつく貴女。
放心している女子生徒に謝りながら、教室まで腕を引かれていった。)
【夷澤】
(……。なにが“そんな訳無い”だよ。
間髪入れずに返事しやがってッ…。)
【カップルと間違われる4】