【夷澤】
そ……。そうなん、すか…?
じゃあセンパイって、脈アリな奴としか、こうして長話しないんすか?
……。へ、へえ…。
(困ったような嬉しいような複雑な表情で俯く夷澤。)
【夷澤】
でも、多分…オレが求めてる“好き”じゃないと思います。
だってセンパ……だってそいつ、全然緊張とかしてねえし可愛いとしか言ってこねえし何かと撫でてきやがるしッ。
ッ………。本当どう思いますッ?そんなヤツ!!
たまにはオレの顔見て真っ赤になって黙り込むとか、そういう一面見せたらどうなんすか!?
(何故かは知らないが、夷澤はとても怒っているようだ。)
【でも私なら、脈ナシの男の子とそんなに一緒にはいられないし、一緒にいるならその子も夷澤くんが好きなんじゃないのかな…?】