(泣きそうになりながら双樹に文句をぶつけていると、生徒会室から夷澤が出てきた。
…と思ったら夷澤の後ろから顔にたくさんの青痣を作った男子生徒も一緒に出てきた。)
【夷澤】
もう帰っていいぞ。これに懲りたら今日みてえな馬鹿げたマネはすんな。
【男子生徒A】
は、はい…。すみませんでした。
【夷澤】
寮に帰る前に保健室に寄ってけよ。
だが誰にやられたか、どこで怪我したかは全部黙ってろ。いいな。
(男子生徒はしつこいほど夷澤や双樹に頭を下げると、大慌てで去っていった。)
【双樹】
ちょっと夷澤、やりすぎじゃないかしら?
【夷澤】
オレ達のやり方に文句がある、程度ならまだしも…凶器まで用意して生徒会室に入ってきたんすよ?
退学にしねえだけ全然優しい方っすよ。
――――あー、疲れた。じゃあ今日のところは帰ります。
たまってる仕事は明日必ず提出し………
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